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自然公園

福島県内の自然公園(その9磐梯朝日国立公園

山形・福島・新潟の3県に及ぶ広大な国立公園

総面積186375haという、陸域の国立公園では日本で3番目の大きさを誇る「磐梯朝日国立公園」。その範囲は出羽三山、朝日連峰、飯豊(いいで)連峰、吾妻連峰、磐梯山、安達太良山、猪苗代湖周辺と、山形県・福島県・新潟県の3県に広く及んでいます。1950年に国立公園に指定されました。

 

細長い不思議な形の県境のナゾも面白い山岳信仰地

出羽三山(山形県)や朝日連峰(山形県・新潟県)は、古くからの山岳信仰地。中世以来1400年の歴史を誇り、今もなお修験者や参拝者でにぎわっています。また飯豊山も古くから山岳信仰の霊山であり、修験道の道場として栄えました。

ところで、飯豊山付近の県境が細長い形をしていることをご存じでしょうか。福島・山形・新潟の県境である三国岳付近から飯豊山を経て御西岳まで、約7.5kmの細い山道が福島県なのです。

実は明治時代の廃藩置県によって行政区画が変わり、飯豊山頂にある飯豊山神社も新潟県に編入される予定でした。しかし飯豊山神社の麓宮が一ノ木村(現在の喜多方市)にあることから「飯豊山神社は、奥宮(山頂の神社)と麓宮で一つの宮である」という主張が認められ、1907年、当時の内務省によって飯豊山までの参詣道・登山道が福島県に組み込まれることになったのです。

この道は、一番狭い場所で幅が1m弱しかありません。地図上でも福島県の北西部に細長く伸びた土地が確認できますので、ぜひご覧になってみてください。


引用元:YAMAHACK https://yamahack.com/2465

 

 五色沼はどこにある?火山活動から生まれた景観の妙

 吾妻連峰や安達太良山、磐梯山周辺は、火山活動によって生まれたダイナミックな景観、大小の湖沼群、豊かな森が織りなす美しい景観で知られています。例えば吾妻連峰の一切経山(いっさいきょうざん)の山頂からは、火口湖である「五色沼」を一望。深い青色に輝く美しい湖面は、「魔女の瞳」とも称されています。

五色沼というと裏磐梯を思い浮かべる方も多いと思いますが、そちらは1888年の磐梯山の噴火によって生まれた毘沙門沼・赤沼・みどろ沼・るり沼・弁天沼・青沼など大小30ほどの湖沼の総称。正確には「五色沼湖沼群」と呼ばれる名所です。コバルトブルーやエメラルドグリーンなど、沼によって異なる神秘的な色合いの美しさは何とも言えません。同じ磐梯山の噴火では、桧原湖や小野川湖、秋元湖なども誕生しています。

高村光太郎の詩「あどけない話」に登場する安達太良山(阿多多羅山)も、1900年の火山噴火によって生まれた景観が大きな見どころ。沼ノ平火口付近では、まるで月世界のように荒涼とした山肌を見ることができます。

 

冬ならではの景色やアクティビティも充実

日本で4番目に大きな面積を持つ猪苗代湖は、透明度の高さや美しい景観のみならず、マリンスポーツ・湖水浴などのレジャーどころとしても名高い福島県のシンボル。2025年の7月にはラムサール条約湿地に登録され、国際的にも重要な湿地として認められました。また猪苗代湖は、冬の到来を告げる風物詩・コハクチョウなどの飛来地としても知られており、今年もすでに飛来が観測されています。

吾妻連峰、猪苗代湖を含む磐梯山周辺、安達太良山を中心とする安達太良連峰は、それぞれキャンプや登山などのアウトドアレジャーが楽しめる一大リゾートスポット。春夏秋は言うまでもなく、これからの季節はウインタースポーツの花盛りです。いずれもスキー場や温泉街があるので、宿泊がてら、あるいは日帰り入浴を楽しみながら、冬ならではの磐梯朝日国立公園を満喫してみてはいかがでしょう。

 

磐梯朝日国立公園(環境省)
https://www.env.go.jp/park/bandai/index.html

 

 

最後に、当社では下記の検査を行っておりますので、何なりとご用命ください。

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