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季節を彩る花ごよみ

季節を彩る花ごよみ(その12フクジュソウ

和名も花言葉も幸福感あふれる縁起物の花

フクジュソウは、北海道から本州にかけて見られる多年草。日本ではエダウチフクジュソウ、キタミフクジュソウ、ミチノクフクジュソウ、シコクフクジュソウの4種類が自生しています。
漢字で書くと、非常に縁起のいい文字を使っている「福寿草」。旧暦の正月(現在の2)頃に咲き始めることから、江戸時代には春を最初に伝える花という意味で「福告草(フクツグソウ)」と呼ばれていました。やがて、開花期の長さや語呂の良さから「告」を「寿」に変えた「福寿草」の名が広まっていったようです。新春を祝う花であるため「元日草(ガンジツソウ)」や「朔日草(ツイタチソウ)」とも呼ばれています。

自生するフクジュソウの開花期は2月~4月ですが、鉢植えはお正月に合わせて栽培されており、赤い南天の実と合わせて「災い(難点=なんてん)転じて福となす」という縁起物の飾りとして重宝されています。

また鮮やかな黄色い花の色からも、縁起の良さを感じさせるのでしょう。新年の季語として、有名な俳人や作家の句にも数多く登場しています。

朝日さす 弓師が店や 福寿草 (作者/与謝蕪村)
光琳の 屏風に咲くや 福寿草 (作者/夏目漱石)

ただし園芸品種の中には改良されたものも多く、白・オレンジ・緑色などのフクジュソウも見られます。

ちなみに、属名は「Adonis(アドニス)」。ギリシャ神話に登場する美しい青年の名で、彼はイノシシの牙に突かれて落命してしまいます。その血から赤いフクジュソウ(日本語訳の神話ではアネモネ)」が咲いたというエピソードがあり、それが属名の由来なのだとか。

フクジュソウの花言葉は、「幸せを招く」「永久の幸福」。和名と同様に縁起が良い花言葉ですが、1つには「悲しき思い出」という花言葉もあります。これはアドニスのエピソードに由来しているのかもしれませんね。

まるで黄色い絨毯!おすすめの県内群生地

一輪咲いているのを見るだけでも「春が来たなあ」と気持ちがなごみますが、今回は絨毯のように広がる群生地をご紹介しましょう。

喜多方市山都町沼ノ平地区には、日本最大級を誇るフクジュソウの群生地があります。毎年3月中旬から4月中旬にかけて、集落内の約5ヘクタールの敷地に100万株以上のフクジュソウが開花。明るい陽射しを浴びて黄金色に輝く様子は、雪国・会津地方に春の訪れを高らかに告げるかのような幸福感に満ちています。
http://www.fukujusou.info/

また、いわき市の三和町にも群生地が。約100万本が咲く場所があり、「福寿草の里」と呼ばれています。こちらの見頃は12月下旬~3月上旬。いわき市内でも山側エリアは降雪地なので、時期によっては雪景色の中のフクジュソウが見られるかもしれません。
http://miwawa.jp/sb.cgi?cid=33

最後に、当社では下記の検査を行っておりますので、何なりとご用命ください。

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