自然公園
福島県内の自然公園(その3)…夏井川渓谷県立自然公園
奇岩怪石や滝が織りなす変化に富んだ景色の夏井川
福島県南東部を流れる夏井川本流と「背戸峨廊(せどがろ)」・「二ツ箭山(ふたつやさん)」を含む地区、および「水石山」・「閼伽井嶽(あかいだけ)」地区という2つのエリアで構成されている「夏井川渓谷県立自然公園」。昭和28(1953)年に選定されました。
まず阿武隈山系の花崗岩から成る夏井川渓谷は、磐越東線の川前駅~小川郷駅の間、約16kmにわたって続く景勝地。悠久の年月をかけて削り取られた断崖、大小さまざまな岩石群、しぶきを上げて流れ落ちる滝など、迫力ある渓谷美で知られています。
また、夏井川支流の一つ、江田川の中流付近にあるのが、「背戸峨廊」。いろいろな表情を見せる奇岩怪石や大小10以上の滝、淵など見どころが多く、かえるの詩人・草野心平氏によって「背戸峨廊」の名と共に、一つ一つ命名されました。急流や瀞(とろ)が織りなす変化に富んだ景色は四季折々に美しく、思わず深呼吸したくなります。
ただし2019年の台風によって背戸峨廊の登山道が損壊しており、登山道入口からトッカケの滝までの区間以外は入山が規制されているのでご注意を(2025年6月現在)。
磐越東線の江田駅近くにはキャンプ場があり、夏井川渓谷や背戸峨廊への拠点として新緑から紅葉の季節まで多くの人でにぎわいます。予約不要で利用は無料。これからのアウトドアシーズンにおすすめです。
男岩と女岩がそびえる姿が弓矢の矢じりを思わせる「二ツ箭山」は、標高716m。山頂近くには険しい岩場があり、ロッククライミングができる山としても知られています。
いわきのシンボル、隣り合う2つの「うつくしま百名山」
うつくしま百名山の一つに選ばれている、標高約735mの「水石山」。山頂には、窪みに水が溜まっている巨石があり、その水が枯れないことから、水の守護神が宿る山として信仰を集めてきました。水石山の名前も、その巨石に由来しています。広大な芝生広場がある水石山公園の展望台からは、いわきの街並みだけでなく太平洋まで一望。山頂付近まで車で行けるので、気軽にピクニックを楽しんでみませんか。
水石山の南側にある標高約605mの「閼伽井嶽」も、うつくしま百名山の一つ。山腹にある閼伽井嶽薬師常福寺は1200年の歴史を誇る古刹で、真言宗別格本山にも認定されている由緒正しい寺院です。境内には樹齢数百年というスギやヒノキが生い茂っており、霊験あらたかな聖地として、近年ではパワースポットとして訪れる人が絶えません。いわき市内を眼下に望むロケーションの良さでも知られています。
これからますます暑さが厳しくなる季節、涼を求めて渓谷や山を訪れてみてはいかがでしょう。
◆夏井川渓谷県立自然公園(福島県)◆
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/16035b/shizenhogo37.html
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