自然公園
福島県内の自然公園（その7）…霊山県立自然公園
火山活動から生まれ、平安時代には山岳仏教の中心地に
相馬市と伊達市にまたがる霊山(りょうぜん)を中心とする自然公園。
標高825mの霊山は、約3500万年前の火山活動から生まれました。火山噴出の岩片が集まってできた集塊岩が、長年の風化侵食作用によってできた奇岩怪石の絶景を見せています。
また霊山は、歴史ファンからも注目されている霊験あらたかなスポット。859年に比叡山の慈覚大師が霊山寺を建立。南奥州における山岳仏教の中心地・天台宗の拠点として、最盛期にはこの険しい地形の上に3,600もの堂塔や僧坊が建てられたと伝わっています。
1980年の発掘調査では、発見された礎石群や観音堂の遺構から、“北の比叡山”とも呼ぶべき大伽藍であったことが分かりました。
南北朝の動乱期になると、義良親王を奉じた南朝方の北畠顕家が、軍事拠点として築いた霊山城にたてこもります。険しい岩肌に守られた城は約10年間、北朝方の進行を食い止めました。しかし北朝方の猛攻に抗しきれず、ついに落城。霊山一帯にあった僧坊もすべて焼き尽くされてしまいました。
現在は、山頂付近で義良親王御在碑をはじめ、堂塔などの礎石を見ることができます。
岩肌に映える見事な紅葉。南麓には体験型ミュージアムも
10月中旬から11月にかけては、霊山ならではのゴツゴツとした岩肌に鮮やかに映える紅葉がお出迎え。思わず息をのむほどの美しさであり、1934年には国史跡名勝の指定を受けました。
また、初心者向けの気軽に歩けるコースから難易度の高い本格的な登山コースまで、体力に合わせて選べるハイキングコースが整備されています。初心者向けコースでも絶景を堪能できるので、アクティブな秋を楽しむのにぴったり。
登山にはちょっと自信がない…という方には、南麓にあるキャンプ場・アウトドア遊具・体験型ミュージアムなどを備えた「りょうぜんこどもの村」や、霊山の湧水を使った大浴場が自慢の宿泊施設「りょうぜん紅彩館」がおすすめ。
こどもの村の一角にある参加・体験型の「遊びと学びのミュージアム」は、日本初の本格的なチルドレンズ・ミュージアム。でも実は、大人も思わず夢中になってしまう体験メニューや展示が充実しています。1階では装置を使って竜巻や台風などの自然現象を発生させたり、地球上の諸問題を地球儀で表現しているアート作品を見学したり。2階では定期的に開催されるワークショップへの参加をはじめ、絵本ライブラリーやファイスペインティングコーナーで過ごすことも可能。想像力と創造力が大いに刺激される空間です。
この秋は霊山ならではの絶景紅葉を楽しみつつ、アースやアートを身近に感じる「学びの秋」「芸術の秋」を堪能してみてはいかがでしょう。
◆霊山県立自然公園(福島県)◆
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/16035b/shizenhogo27.html
◆りょうぜんこどもの村◆
https://kodomo-ryozen.org/
最後に、当社では下記の検査を行っておりますので、何なりとご用命ください。
● 食品、土壌、水などに含まれる放射能濃度を測定する放射能検査
詳しくはこちらから