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自然公園

福島県内の自然公園(その6阿武隈高原中部県立自然公園

「あぶくま洞」を始め、名立たる観光スポットが点在

その名の通り、阿武隈山地の中央部を領域とする県立自然公園。五十人山(葛尾村/田村市)、高柴山(田村市/小野町)、大滝根山(田村市/川内村)、矢大臣山(田村市/小野町/いわき市)、東堂山(小野町)、日山(二本松市/葛尾村/浪江町/田村市)、高瀬川渓谷(葛尾村/浪江町)からなります。この自然公園の特徴は、ロケーションの良さやハイキングができるといったアクティビティの充実度のみならず、名立たる観光スポットが多いこと。

中でも、標高1192mの「大滝根山」の中腹に広がるカルスト地形「仙台平」には、日本有数の鍾乳洞「あぶくま洞」や「入水鍾乳洞」があり、訪れる人が絶えません。

悠久の時を経て育まれた大自然の造形美「あぶくま洞」は、全長600mの幻想的な鍾乳洞。年間を通して洞内の気温が15なので、夏も冬も快適です。あぶくま洞から北に約4kmの場所にある全長約900mの「入水鍾乳洞」では、本格的なケイビング(洞窟探検)にチャレンジできます。

 

田村麻呂由来の大石、ツツジ群生地など見応え抜群

標高883mの「五十人山」は、坂上田村麻呂が山頂の大きな石に50人の家来を座らせ、蝦夷征伐の戦略を練ったという伝説から、その名が付けられたのだとか。山頂は約1haの広大な芝生広場で、現在でも名前の由来の大石が鎮座しています。ツツジやスズランの群生地としても知られるスポット。

標高884mの「高柴山」は、初夏に約3万株のヤマツツジで山頂が真っ赤に染め上げられる名所。小野町、および田村市の大越町と船引町の3か所に登山口があり、春から秋にかけて多くの登山者でにぎわいます。

標高965mの「矢大臣山」は3つの市町の境界にそびえており、いわき市では最高峰。春にはアズマギクやヤマツツジの群生を、秋には登山道で紅葉のトンネルを楽しむことができます。また登山道にはブナなどの広葉樹が広がっており、森林浴にもおすすめ。

 

富士山が見える山、500体超の羅漢像が鎮座する山も

標高668mの「東堂山」の中腹には、奈良時代から平安時代にかけての高僧・徳一大師によって開山されたという「満福寺」があります。その境内の観音堂脇には、無数の羅漢(らかん)像が。1985年から奉安が始まり、現在は500体を超えて鎮座しています。さまざまな表情の羅漢様の中から、もしかしたら自分に似た像を見つけられるかもしれません。

標高1057mの「日山」は「天王山」とも呼ばれており、阿武隈山系では大滝根山に次ぐ高峰。8合目の天王平までは田村市船引町であり、山頂が二本松市・葛尾村・浪江町にまたがっています。古くから「富士山が見える山」と言われていましたが、2000年に山頂から撮影された写真に富士山が写っており、その言い伝えの正しさが証明されました。

高瀬川は、葛尾村を通って浪江町で請戸川と合流し、太平洋に注ぐ二級河川。「高瀬川渓谷」では、大小さまざまな岩を洗うようにゆったりと流れる清流や、奇岩怪石が織りなす絶景、まぶしいほどの新緑、鮮やかな紅葉を堪能することができます。

9月といえど、まだまだ暑さが続くこの時期。阿武隈高原中部県立自然公園で、爽やかな風を感じたり、鍾乳洞や清流に涼を求めたり、心地いい時間を過ごしてみてはいかがでしょう。

 

阿武隈高原中部県立自然公園(福島県)
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/16035b/shizenhogo36.html

あぶくま洞◆
https://abukumado.com/abukuma_top

入水鍾乳洞◆
https://www.irimizu.com/

 

最後に、当社では下記の検査を行っておりますので、何なりとご用命ください。

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