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福島の野鳥

福島の野鳥(その1)キビタキ

キピタンのモチーフ。公募で選ばれた県の鳥

自然豊かな福島県には、さまざまな種類の野鳥が生息・飛来します。その姿を目にしたり、さえずりを聞いたりすることで、季節の訪れを実感するという方も多いことでしょう。そこで今年度は、福島県で観察できる野鳥をご紹介します。

まずは「県の鳥」として知られる「キビタキ」。スズメ目ヒタキ科で、全長は14cmほど。東南アジア方面で越冬し、4月頃から日本にやってくる夏鳥です。うっそうとした広葉樹林を好み、山地に多く生息していますが、春秋の渡りの時期は低地で見られることも。

福島では県内全域の森に広く分布しており非常に親しみやすい存在です。19655月に、県民からの一般公募によってキビタキが県の鳥に選定されました。また1995年には、キビタキをモチーフとして「ふくしま国体」のマスコット「キビタン」が誕生。まんまるで黄色い姿が愛らしく、国体終了後も県内外を問わずさまざまな場で活躍しています。

 

キビタキのオスはものまね上手な森のスター

オスの成鳥は、コントラストがはっきりしたカラフルな色合いが特徴。漆黒の体に、喉元は鮮やかなオレンジ、目元や腰、おなかのあたりは明るいレモンイエロー、羽根のあたりには白い斑も見られます。キビタキの英名の「ナルシッサス(水仙)・フライキャッチャー」は、水仙の花の中心部を思わせるオスの美しさから付けられたと言われています。一方メスは、オリーブがかった褐色という控えめな色。森に溶け込んでしまって、なかなかその姿を確認することはできません。

またオスは縄張りの主張やメスへの求愛のために「ピッコロロ/ピルルルル/ポッピリリ」などの複雑でバリエーション豊かなさえずりを奏でますが、メスは基本的に「ピッピッ」といった地鳴きのみ。外敵に襲われるリスクが高まらないよう、子育てを担うメスは姿も声も地味なのです。

ちなみにオスは、他の生き物の鳴きまねを取り入れてさえずることがあるのをご存じでしょうか。たとえはコジュケイの「チョットコイ」と聞こえる鳴き声を繰り返すことがあります。そればかりかなんと「ツクツクボウ~シ」とセミそっくりにさえずることも!

こんな対照的な二羽が揃うことで、森の春が彩られていると思うと実に楽しいですね。
キビタキを観察しやすい時間帯は、とにかく早朝。野鳥が最も活発に鳴き交わすのが、日の出~午前9時頃です。特にキビタキは縄張り主張のために高い木の枝先でさえずるので、鮮やかな黄色を目印に探しやすいと言えます。早朝ほどではないものの、活動が再び活発になる夕暮れ時も観察におすすめ。また雨上がりの晴れ間は、エサとなる虫たちが活動を再開するため、それを狙うキビタキも活発に動き回ります。

県内全域で観察できるキビタキですが、エリアによっては5月以降、夏に多く見られる場所もあります。時期をずらしながら、いろいろなスポットで観察するのも楽しそうですね。県内各地のおもな観察スポットを挙げておきますので、参考にしてみてください。

 

小鳥の森(福島市)
https://f-kotorinomori.org/

信夫山(福島市)
https://www.shinobuyama.com/

五百淵公園(郡山市)
https://www.gohyakubuchi-yacho.com/

きびたきの森(西郷村)
https://www.nishigo-kankou.jp/nature

裏磐梯(北塩原村)
https://urabandai-vc.jp/nature/picturebook/bird/

 

【野鳥観察の注意点】

鳥たちの生活(食事・休息・繁殖)を邪魔しない
観察には、適切な距離を保つこと。また鳥を呼び寄せるために録音したさえずりを流すと、鳥たちの縄張り争いを混乱させかねないため、極力控えるようにしましょう。ヒナを守るためには、巣の場所を特定できるような情報の公開もおすすめできません。

安全対策を万全に!マナーを守って楽しく観察
クマやイノシシといった野生動物、マダニなどの吸血昆虫への対策を心がけ、季節や場所によっては天候が急変することも念頭において装備しましょう。
私有地に勝手に立ち入ったり、通り道を三脚で防いだりしての撮影はマナー違反。人気のスポットには人が多く集まるので、他の観察者との譲り合いを心がけてください。

 

最後に、当社では下記の検査を行っておりますので、何なりとご用命ください。

● 食品、土壌、水などに含まれる放射能濃度を測定する放射能検査
 しくはこちらから

 

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