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福島の野鳥

福島の野鳥(その3カッコウ

古くから里山に田植えの季節を告げる鳥

日本の初夏を告げる鳥と言えば「カッコウ」。まさにカッコウ、カッコウという鳴き声から名付けられました。ちなみにカッコウとさえずるのはオスで、メスはピピピピと鳴きます。全長約35cmの細身の体は全体的に青みがかった灰色ですが、白い腹部にある細かいボーダー柄が特徴的です。

カッコウはアフリカや南アジアで越冬。日本には5月頃から飛来する夏鳥です。福島県では古くから、カッコウの鳴き声が「農作業の指標」として親しまれてきました。「カッコウが鳴いたら田植え」という目安になっていた地域も多く、季節の進み具合を教えてくれる大切な合図だったのです。

 

巣作りも子育ても他の鳥にお任せの戦略家

さてカッコウといえば、托卵を思い浮かべて「ちゃっかりした鳥」というイメージを持っている方も多いでしょう。托卵とは、自分の卵の世話を他の動物に代行させる習性。カッコウは自分で巣を作らず、モズやオナガといった他の鳥の巣から宿主の卵を1個抜きとり、その巣に自分の卵を1個産んで数合わせをします。そして子育てを丸投げしてしまいます。

カッコウの托卵の理由は完全に解明されてはいませんが、体温を一定に保つ能力が低いためという説がその一つとされています。一方、カッコウの卵を見破って排除する鳥もいるため、いつも托卵が成功するわけではありません。とにかくなんとかして生存競争に勝ち残るために手段を選ばずという姿勢がたくましい限りです。

 

ちょっと不名誉?「閑古鳥」の呼び名

ところで、「閑古鳥(かんこどり)が鳴く」という慣用句をご存じでしょうか。閑古鳥はカッコウの別な呼び名。江戸時代に松尾芭蕉が「憂きわれを さびしがらせよ 閑古鳥」という俳句を詠んでいるように、もの寂しさを際立たせる異名として知られています。さらには鳴き声が人里離れた静かな山中で寂しげに響くことから、客商売において客足が遠のき閑散としている様子を表す言葉として広まりました。

カッコウの名には中国から伝わった「郭公」の漢字が充てられていますが、楢葉町には「郭公山」と書いて「ほととぎすやま」と読む山があります。確かにカッコウとホトトギスは、形や色がよく似ている夏鳥のため混同されがち。ただしホトトギスはカッコウよりもやや小さめで全長約28cm。鳴き声も「カッ・コウ」の2音に対して、ホトトギスは「テッ・ペン・カケ・タカ」などのように聞こえる4音です。

ホトトギスも鳴き声が美しいことから、「夏の始まりを告げる鳥」として多くの人に認識されてきました。ホトトギスは文学などにもよく登場する風流な名前ですから、「この山で美しい野鳥の鳴き声を聞くことができる」という意味で「ほととぎすやま」の呼び名が付けられたのかもしれませんね。

福島県内では各地でカッコウが見られます。主な場所は、阿武隈高原の牧草地・農耕地、会津地方の農耕地・里山、裏磐梯や猪苗代周辺など。カッコウは広く開けた林が隣接する里山を好んでおり、市街や住宅地などでも見られます。ちょっと耳を澄ませて、夏の訪れを実感してみませんか。

 

【野鳥観察の注意点】

鳥たちの生活(食事・休息・繁殖)を邪魔しない
観察には、適切な距離を保つこと。また鳥を呼び寄せるために録音したさえずりを流すと、鳥たちの縄張り争いを混乱させかねないため、極力控えるようにしましょう。ヒナを守るためには、巣の場所を特定できるような情報の公開もおすすめできません。

安全対策を万全に!マナーを守って楽しく観察
クマやイノシシといった野生動物、マダニなどの吸血昆虫への対策を心がけ、季節や場所によっては天候が急変することも念頭において装備しましょう。
私有地に勝手に立ち入ったり、通り道を三脚で防いだりしての撮影はマナー違反。人気のスポットには人が多く集まるので、他の観察者との譲り合いを心がけてください。

 

最後に、当社では下記の検査を行っておりますので、何なりとご用命ください。

● 食品、土壌、水などに含まれる放射能濃度を測定する放射能検査
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