福島の野鳥
福島の野鳥(その4)…ルリビタキ
冬の街から夏の高地へ、姿を隠した青い鳥
今回ご紹介する「ルリビタキ」は、冬鳥というイメージが強い野鳥。冬場は市街地の公園など平地でも見られますが、暖かな季節になると見つけにくくなります。なぜならルリビタキは、夏になると標高1,500mほどの山の針葉樹林に場所を移して繁殖行動に入るため。季節によって山地と低地の間の短距離を移動する“漂鳥(ひょうちょう)”なのです。
冬の公園や庭先に現れてその愛くるしい姿を見せてくれていたルリビタキは、この季節、例えば安達太良山や吾妻連峰といった県内各地の名峰と呼ばれる山の上でひっそりと暮らしています。
ルリビタキはスズメ目ヒタキ科の鳥。全長は約14cmとスズメくらいのサイズで、小さなまるいフォルムが人気の野鳥です。オスの成鳥は頭部から背中にかけて深いブルー、脇腹が鮮やかなオレンジ色をしています。枝にとまって尾羽を細かく上下に振るしぐさは、なんとも言えない愛らしさ。
ちなみにメスは、オリーブ褐色を基調とする控えめな体色が特徴です。オスは2~3年かけて成鳥になりますが、それまでの若いうちはメスによく似た体色なので見分けがつきにくいかもしれません。
通常、オスの派手な外見にはメスへのアピールという意味合いがあると言われており、繁殖できる年齢になると鮮やかな色の羽根に換わります。
ところがルリビタキは、メスに似た色の若いオスも、繁殖能力を持ちます。つまり性成熟しているのに、羽の発色発現が遅れているのです(遅延羽色成熟)。初めて迎える繁殖期にはメスと同様の控えめな姿で繁殖し、2~3年後には鮮やかな青色でつがいになる。このような小型の鳥類は、世界的に見ても珍しいのだとか。
夏の出会いに期待する?冬の再会へ想いを馳せる?
エサを求めて人里に降りてくる冬場は、リラックスした姿を見せてくれる人懐っこいアイドル的な存在。夏場は涼を求めて山へ戻り、外敵を避けながら子育てに励む頼もしい親鳥。そんな2つの顔を持つこともルリビタキの魅力なのでしょう。
6月から8月頃の繁殖期には、オスは高い枝の上で「キョロヒヒュルリー」と高く澄んださえずりや「ヒッヒッ」という地鳴きでなわばりを主張しているので、山を訪ねれば夏のルリビタキに会えるかもしれません。
もともとルリビタキは、オオルリやコルリと並ぶ「日本三大青い鳥/瑠璃三鳥」の一つであり、“幸せの青い鳥”と呼ばれています。平地では見つけにくい今の時期に、もし姿を見ることができたらかなりラッキーなので、より幸福感が高まりそうですね。
もちろん、冬の再会に期待を込めて「今ごろはあの森の奥で子育てしているのかな」と遠くからそっと彼らの夏を見守るもよし。この夏は、姿の見えない青い鳥に想いを馳せてみるのも楽しいかもしれません。
【野鳥観察の注意点】
●鳥たちの生活(食事・休息・繁殖)を邪魔しない
観察には、適切な距離を保つこと。また鳥を呼び寄せるために録音したさえずりを流すと、鳥たちの縄張り争いを混乱させかねないため、極力控えるようにしましょう。ヒナを守るためには、巣の場所を特定できるような情報の公開もおすすめできません。
●安全対策を万全に!マナーを守って楽しく観察
クマやイノシシといった野生動物、マダニなどの吸血昆虫への対策を心がけ、季節や場所によっては天候が急変することも念頭において装備しましょう。
私有地に勝手に立ち入ったり、通り道を三脚で防いだりしての撮影はマナー違反。人気のスポットには人が多く集まるので、他の観察者との譲り合いを心がけてください。

最後に、当社では下記の検査を行っておりますので、何なりとご用命ください。
● 食品、土壌、水などに含まれる放射能濃度を測定する放射能検査
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