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福島の野鳥

福島の野鳥(その5シギ・チドリ

北から南へ、地球を数千キロも渡る旅鳥

月の人間界は、真夏日や猛暑日が続くまさに夏本番。ところがもうこの時期、野鳥の世界では「秋の渡り」が始まっていることをご存じでしょうか。一般的に、秋の渡りのピークは910月というイメージがありますが、例えばシギ・チドリ類の成鳥たちは早々に南への移動を始めます。

シギ・チドリ類は、シギ科とチドリ科鳥類の総称。「シギチ」という略称でも親しまれています。シギチは種類が実に豊富。サイズはスズメほど (1415cm)から、ハシブトガラス大(5657cm)まで、くちばしの長さや体形もさまざまです。

一方、体色は茶褐色や灰色といった比較的控えめな色のものが多く、見分けの難しさが観察のおもしろさにつながることも。

シギチの多くは、北極圏を含む北半球で繁殖し、東南アジアやオーストラリアなどの南方で越冬する「旅鳥」です。その旅路は数千~1万キロにも及ぶという、いわば地球の旅人。

そして今の時期の彼らにとって、日本の湿地帯は越冬地へ向かうための中継地点。つまり、旅の途中で羽を休めたり栄養を補給したりするサービスエリア的な場所なのです。

 

環境省のシギチ調査地の一つ「松川浦」

福島県内でも、厳しい暑さの中、浅い水辺や干潟でシギチの群れを見ることができます。特に相馬市の「松川浦」は、シギチにとって絶好の立ち寄りポイント。

松川浦は、日本野鳥の会が「未来に残したい探鳥地」の一つに挙げている景勝地であり、環境省の「モニタニングサイト1000(重要生態系監視地域モニタリング推進事業)」では、シギチの調査地として設定されています。松川浦で見られるシギチのほんの一部をご紹介しましょう。

トウネン体長15cmほどの愛らしいシギ。8月の干潟で数多く見られる、秋の渡りの代表格。

メダイチドリ・コチドリ大きなクリクリの目が特徴的なチドリたち。

ソリハシシギその名の通り、クチバシが上に反りかえっているシギ。

チュウシャクシギ・ダイシャクシギ下に向かって長く大きく湾曲したクチバシが特徴。

アオアシシギ青みを帯びたスラリと長い脚と優雅に歩く姿が美しいシギ。

松川浦の風景そのものの美しさは言うまでもありませんが、そこに集うシギチたちにちょっと目を向けてみると、この自然豊かな舞台で地球規模の旅物語の一幕が繰り広げられていることに感慨深さを覚えます。

干潟では、干潮の前後数時間でシギチの個体数や種類が多くなる傾向があるため、干出時に観察するのが一般的。ただし日中はかなり暑くなるので、早朝の干潮~午前中、もしくは夕方の干潮がある日なら、日没前後の涼しい時間帯を中心に観察するのがおすすめです。体調管理に気を付けて、夏の壮大な旅物語をお楽しみください。

 

【野鳥観察の注意点】

鳥たちの生活(食事・休息・繁殖)を邪魔しない
観察には、適切な距離を保つこと。また鳥を呼び寄せるために録音したさえずりを流すと、鳥たちの縄張り争いを混乱させかねないため、極力控えるようにしましょう。ヒナを守るためには、巣の場所を特定できるような情報の公開もおすすめできません。

安全対策を万全に!マナーを守って楽しく観察
クマやイノシシといった野生動物、マダニなどの吸血昆虫への対策を心がけ、季節や場所によっては天候が急変することも念頭において装備しましょう。
私有地に勝手に立ち入ったり、通り道を三脚で防いだりしての撮影はマナー違反。人気のスポットには人が多く集まるので、他の観察者との譲り合いを心がけてください。

熱中症対策は不可欠
水辺・湿地帯であっても、この時期の屋外での野鳥観察には注意が必要。こまめに水分や塩分を補給し、熱中症対策を怠らないようにしましょう。

松川浦(日本野鳥の会)
https://www.wbsj.org/about-us/90th/future-site/sousou/

 

最後に、当社では下記の検査を行っておりますので、何なりとご用命ください。

● 食品、土壌、水などに含まれる放射能濃度を測定する放射能検査
 しくはこちらから

 

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