颪(おろし)
風の名前(その8)…颪
颪(おろし)は、冬の時季に山や丘から吹き下ろしてくる冷たい風の呼称です。蔵王颪(蔵王連峰)、筑波颪(筑波山)、六甲颪(六甲山)など、「〜颪」は、吹き下ろしてくる山の名が付けられたものが多くあります。
福島盆地の冬に吹くのは「吾妻颪」です。この「吾妻颪」と「福島」という地名とについて、伝説集「信夫伊達風土記」には次のような話が書かれています。
昔々、福島盆地(旧信夫郡)は、大きな湖で、中央の信夫山は島でした。この島に吾妻山からの冷たい風「吾妻颪」が吹きつけていたため、吹島(ふくしま)と呼ばれるようになりました。やがて長い歳月ののち、湖は干上がり陸地となり、人々が住むようになりました。その後、「吹島」の「吹」の字を「福」とし、「福島」と呼ぶようになったとのことです。

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