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季節を彩る花ごよみ

季節を彩る花ごよみ(その2)…ミズバショウ

白い部分を「花」と思いがちですが…

「ミズバショウ」は、冷涼な高原や雪国の湿原、湧水地、沼などに自生するサトイモ科の多年草。名前の由来は、葉の形がイトバショウという植物に似ていて、水辺に生えることからと言われています。
暑さに弱く、日本では北海道から本州の中部地方にかけて分布しており、開花時期は4月~6月頃。高地では初夏が見頃となりますが、春の花として位置づけられています。ただし、俳句では歳時記に基づいて“夏の季語”とされているのだとか。

鮮やかなグリーンの葉に白い花が咲いているように見えるものの、じつはこの白い部分は花ではありません。ミズバショウの花は、中心の黄色い部分。花の付き方は、多肉質の花軸に小さな花が密生する「肉穂花序(にくすいかじょ)」です。この花序を包んでいる白い部分は“苞(ほう)”と呼ばれる器官で、葉が変形したもの。ミズバショウやアンスリウムなどのように大形の苞は「仏炎苞(ぶうつえんほう)」と呼ばれています。

「美しい思い出」「変わらぬ美しさ」という花言葉を持つミズバショウ。
花ではなくても、やはり白い仏炎苞が“美しい”という形容詞を付けたくなる所以なのでしょう。

春の花でも「夏が来れば思い出す♪」

福島市の土湯温泉周辺には、仁田沼・びっき沼・土湯峠の湿原・あけぼの湿原・きぼっこの森など、ミズバショウの自生地がたくさんあります。特に仁田沼のミズバショウは、およそ10万株とも言われる一大群生地。最盛期には、ホワイト&グリーンが織りなす幻想的な風景が迎えてくれます。土湯温泉各地の見頃は4月~5月。場所によって見頃が異なります。

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またミズバショウの名所と言えば、有名な唱歌「夏の思い出」にも登場する「尾瀬」を思い浮かべる方も多いはず。尾瀬は、福島(桧枝岐村)・群馬・新潟の3県にまたがる本州最大の高層湿原。尾瀬国立公園の特別保護地区である尾瀬沼畔には、ミズバショウの群生地が点在しています。見頃は5月下旬から6月上旬。

このほか福島県内で見られるのは、北塩原村の「ラビスパ裏磐梯/細野地区/清水沢 (4月~6月※群生地による)」や、郡山市の「逢瀬公園(3月下旬~4月中旬)」、西郷村の「田土ヶ入地区(4月下旬~5月上旬」など。西郷村では、ミズバショウが村の花(草花の部)として選定されています。

最後に、当社では下記の検査を行っておりますので、何なりとご用命ください。

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