きく・ラボ!

季節を彩る花ごよみ

季節を彩る花ごよみ(その5)…ダリア

可憐な小花からゴージャスな大輪まで

夏から秋にかけて、長い期間観賞できるダリア。メキシコ原産の多年草植物で、キク科・ダリア属に分類されています。日本には、江戸時代にオランダから長崎へ持ち込まれました。花の姿が牡丹に似ていることから、「天竺牡丹(てんじくぼたん)」という和名が付けられています。

ダリアといえば、花弁が幾重もある大輪の花のイメージが強いかもしれません。しかし赤、オレンジ、黄、白、ピンク、紫、クリーム色といったカラーバリエーションはもちろん、花の大きさや草丈、咲き方も多種多様。品種改良したものも含めると、なんと5万種類以上もあると言われています。
大きさは、直径5cm以下の小さくて可憐な雰囲気のものから、30cmに及ぶ豪華で迫力のある大輪の品種までさまざま。また多くは生長した草丈が30cm~150cm程ですが、皇帝ダリアのように5~6mにまで育つ品種もあります。

さらに、咲き方の種類も豊富。たくさんの花びらが中心から放射状に広がる「デコラティブ咲き」、一重の花びらの内側に異なる色の小さな花びら(副弁)がある「コラレット咲き」、花びらが細い筒状になる「カクタス咲き」、コロンと丸い形が愛らしい「ポンポン咲き」など、「ダリア」と一言でくくるにはあまりにも多彩で見飽きることがありません。

その品種の多さから、花言葉も数多く持っています。
ダリア全般としては「華麗」「優美」「気品」など。その他に、「赤/華麗・栄華」「白/感謝・豊かな愛情」「黄/優美・栄華」など色別の花言葉もあります。また、「皇帝ダリア/乙女の純潔・乙女の真心」のように、品種そのものに付けられた花言葉も。
一方、ナポレオンの妻・ジョゼフィーヌが、大切に育てていたダリアを盗まれたという逸話から、「裏切り」「不安定」「気まぐれ」「移り気」といったネガティブな花言葉もあります。

華やかな見栄えから花束やアレンジメントで使われることも多い花ですが、ダリアを贈る際にはメッセージカードに「華麗・優美」といったポジティブな花言葉を添えた方がいいかもしれませんね。

8月~10月は塙町がダリア一色に

福島県内のダリアの名所と言えば、県南の塙町。もともと塙町では、庭先でダリアを育てている町民が多かったこともあり、町おこしの花としてダリアが選ばれました。町内の宿泊施設「湯遊ランドはなわ」にはダリア園が併設されており、毎年8月1日~10月31日まで開園。約300種類、5,000株もの華麗な花々が、園内を美しく彩ります。開園期間中は、さまざまなイベントがおこなわれる「はなわのダリア祭」も開催。町全体がダリア一色に染まります。

また観光面だけではなく、塙町は切花の生産地としても注目されるようになりました。行政が中心となり、生産者や農業団体などが一体となって「はなわのダリア」のブランディングを推進。クォリティーが高く品種も多いことから、関東や関西にも出荷されています。

湯遊ランドはなわ ダリア園
https://yuyu-land.com/faci/

はなわのダリア
http://www.town.hanawa.fukushima.jp/page/page000549.html

最後に、当社では下記の検査を行っておりますので、何なりとご用命ください。

● 食品、土壌、水などに含まれる放射能濃度を測定する放射能検査
 しくはこちらから