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ため池百選

「ため池」は、昔から農業を支えるうえで重要な役割を担ってきました。その歴史や、保全の必要性を理解してもらう契機とすることを目的に、農林水産省が選定したのが「ため池百選」です。全国に約21万箇所あるといわれるため池の中で、現在も農業に活用されていて、「農業の礎」「歴史・文化・伝統」「景観」「生物多様性」「地域とのかかわり」のうちいずれか一点以上が優れていることを評価基準として、平成21(2009)年4月に候補を募集し、平成22年3月に公表しました。
福島県内では、藤沼貯水池(藤沼湖/須賀川市)と南湖(南湖公園/白河市)の2箇所が選ばれました。

 藤沼貯水池は、阿武隈川水系の簀の子川に作られた灌漑用ダムです。平成23年3月、東北地方太平洋沖地震により堤が決壊し、下流にある居住地域で多大な被害が出ました。平成25年10月に再建に工事に着手し、平成29年4月に7年ぶりに農業用水供給を再開しました。
着工前に、水のなくなった湖底から、ヤマアジサイの群生が発見されました。「湖底で眠っていた株が復活したではないか」といわれ、“奇跡のあじさい”として、全国に株分けされています。平成29年に藤沼湖自然公園で植樹祭が行われました。

 南湖の周辺は、元々大沼と呼ばれた湿地帯で、江戸時代の初期から、多目的に利用するために湖沼の普請が行われていたそうです。白河藩主の松平定信が「士民共楽(身分の差を越え共に楽しむ)」という思想に基づき、享和元(1801)年、造成した南湖の地を庶民にも開放しました。それが今日まで現存していることから、日本最古と公園といわれ、国の史跡および名勝に指定されています。
季節ごとに、桜や睡蓮、紅葉や雪景色など美しい風景を楽しむことができ、市民の憩いの場となっています。

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