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水質が最も良好な河川

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 福島市を流れ阿武隈川に合流する荒川は、平成30(2018)年7月に発表された水質調査(平成29年)の結果で、「水質が最も良好な河川」となりました。8年連続の快挙です。
この調査は、国土交通省が全国の一級河川(直轄管理区間)について、昭和33(1958)年から実施しているものです。

 調査では、水質を測る指標として、BODを用いています。BODは「生物化学的酸素要求量(biochemical oxygen demand)」の略称で、「水中の微生物が、水中の有機物(汚れ)を分解する際に消費する酸素の量」のことです。BODの値が大きいほど、有機物が多く、水が汚れていることになります。「水質が最も良好な河川」は、「BODの年間平均値が、各調査地点の平均で0.5mg/ℓである河川」と定義されています。

 今回、「水質が最も良好な河川」となったのは、全国163河川のうち16の河川です。東北地方では、福島県の荒川と、山形県の鮭川(最上川水系)、秋田県の玉川(雄物川水系)の3河川です。平成20年から平成29年までの10年間でみると、荒川は9回(8年連続)達成していて、これは、熊本県の川辺川(球磨川水系)の10回(10年連続)、北海道の尻別川の9回(9年連続)に次ぐ好成績といえます。

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また、荒川の周辺には、選奨土木遺産に認定された、「荒川流域治水・砂防事業(旧霞提、水防林、砂防施設)」や、登録有形文化財に登録された「流域砂防堰堤施設十五基(地蔵原堰堤、荒川第一堰堤等)」のほか、「四季の里」「水林自然林」「荒川桜づつみ河川公園」など、見所がたくさんあります。また、地元の河川愛護団体や住民等による荒川クリーンアップ大作戦等の活動が行われ、水質だけではなく、地域の資源として、荒川は大切にされています。

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