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温泉(温泉と伝説)

温泉あれこれ(その12)…開湯や発見にまつわる物語

歴史上の偉人の名が連なる温泉伝説

有史以前から存在していたと言われる温泉。その長い歴史と効能ゆえか、温泉にまつわる霊験あらたかな謂れ(いわれ)や神秘的な伝説は、枚挙にいとまがありません。福島県内にも「ヤマトタケルノミコトが飯坂温泉で湯治をした」「岳温泉は坂上田村麻呂が東征の折りに見つけた」「行基上人が東山温泉を発見した」「傷ついた丹頂鶴が浸かった泉がいわき湯本温泉の始まり」など、数多くの言い伝えが残されています。その中から、今回は平安時代の歌人・和泉式部と愛猫の物語が伝わる「猫啼(ねこなき)温泉」についてご紹介しましょう。

式部を恋しがり病気になった
愛猫が温泉で元気を取り戻す

小倉百人一首56番の和歌「あらざらむ この世のほかの思ひ出に 今ひとたびの逢ふこともがな」がよく知られている女性歌人・和泉式部。石川郡石川町は、その生誕地と言われています。町内には、産湯を浴びた湧き水「小和清水」や、顔を洗う際に櫛を置いた「櫛上げの石」といった言い伝えが残る名所も。

■猫啼温泉の由来■

幼い頃から美しく才能豊かだった和泉式部は、13歳で京の都に上ることになりました。しかし、可愛がっていた猫を連れていくことはできません。故郷に残された猫は式部を慕うあまり、日ごと夜ごとに啼き続けて病気になってしまいます。ところが近くに湧く泉に浸かっていたところ、猫の容体は回復。猫を憐れんで見守っていた里の人々が霊泉であることに気づき、「猫啼」の名で湯治場を設けました-。

猫啼温泉は豊かな自然に包まれた温泉として今も多くの人に親しまれており、旅館「井筒屋」の敷地内には「櫛上げの石」が残されています。

●猫啼温泉「式部のやかた 井筒屋」
http:// http://www.itsutsuya.co.jp/

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