農繁期の始まり告げる自然現象
周囲の環境と、そこに暮らす生物や植物とには、密接なかかわりがあります。そこで、環境の変化の指標となる植物や動物、自然現象を紹介します。
福島市の吾妻小富士の山肌に現れる「吾妻の雪うさぎ」は、春を迎え、農作業が盛んになる目安として、多くの人に知られています。「山腹に溶け残った雪が、ウサギのような形に見えるようになると、農家では苗代に種をまき始める」といわれ、「種まきうさぎ」の名があります。山の残雪の形や量を見て、人里の耕作地の気温や水温が種まきに適した状態になったかどうか、判断する目安としていたわけです。
「いつ種をまくか」というのは、その年の収穫を左右する大切なことですから、「種まきを始める目安になる」として、「種まき○○」と名付けられた樹木や自然現象は、様々なところにありそうです。福島県内には、「種まき桜」と呼ばれる樹齢150年から450年といわれる古木が各地に残っています。
「種まき桜」は、サクラの品種としてはエドヒガンが多数を占めます。エドヒガンは、「春彼岸の頃に開花する」ことが品種名の由来で、ソメイヨシノやヤマザクラに比べると、一般的に早く咲きます。エドヒガンの開花時期と、耕作地が種まきに適した状態になる時期とが、ほぼ一致することから、目安として有効とされたのでしょう。


【県内の著名な「種まき桜」】
○慈徳寺の種まき桜(福島市) 樹齢300年~450年 シダレザクラ
○吉野辺種まき桜(小野町) 樹齢400年 エドヒガン
○栃久保の種蒔桜(三春町) 樹齢200年 エドヒガン
○成田神社の種蒔桜(三春町) 樹齢400年 エドヒガン
○馬ノ墓の種蒔桜(会津美里町)樹齢300年 ベニヒガン
○椎木の種蒔桜(相馬市) 樹齢350年 ヒガンザクラ
○下三坂の種まき桜(いわき市)樹齢150年~200年 エドヒガン
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